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国民が知っておきたい『日本の経済金融』 ～ 私たちの生活実感に近い「実質賃金の推移」を確認しよう

実質賃金とは、名目賃金（現金給与総額）に物価の変動を考慮して算出した賃金指数のことをいう。国民の生活水準を推し量るうえでは、実質賃金がもっとも重要な統計のひとつだと考えられる。

その実質賃金の推移はどうかというと、1996年のピークから2024年まで28年にわたって、ずっと下落基調を辿ってきた。2025年1～3月の統計結果もマイナスであり、実質賃金の下落基調は29年目に突入している。【グラフＡ「実質賃金指数の推移」参照】

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